任意整理の失敗

弁護士や司法書士に依頼して進めていく任意整理ですが、失敗することもあります。任意整理の失敗とは、交渉の結果、債権者との合意が得られなかったということと、債権者との和解は出来たものの、和解後の支払いも途中で滞ってしまった場合を指します。
まず、任意整理の失敗における債権者との合意が得られなかった場合というのは、その要因として、金融会社側に問題がある場合、債務者に問題がある場合、弁護士や司法書士に問題がある場合の3つが考えられます。金融会社に問題がある場合としては、利息制限法に則っていない利率で利息をかけているため、それを返済しなければならない事態になることを嫌い、取引履歴を開示しようとしないケースなどがあります。最近は、このような場合には金融庁から厳しい行政処分があるようになってきていますので、今後の任意整理では減っていくと予想されています。また、任意整理の合意が得られないような債務者の問題とは、債務者が債権の返済を一度もしていなかったり、債務者が多重債務に陥っていて、他社への債務の返済のためにお金の借り入れを申し込んでいたりした場合などです。これらは、非常に悪質な取引状況とみなされ、債権者としたら返済する意思があるように見せかけたにもかかわらず、結局は返済能力もない上に返済する気もないということで、だまされたと捉えることもあります。そのような状態では、スムーズな和解はありえません。そして、任意整理において合意が得られないような弁護士や司法書士の問題としては、債権者が合意を得るには不利益をこうむるようなきつい条件を提示したという場合です。基本的に、任意整理による債務の金額は、利息制限法による利率の引きなおし計算によって決まるものですから、金額を下げたり上げたりすることは、弁護士や司法書士にも出来ません。弁護士や司法書士が任意整理で合意を得るように交渉する点は、返済期間と月々の支払額にかかわることについてです。任意整理を行なうわけですから、債権者もお金を貸したものの利息を受け取ることが出来ず、結局その契約からは利益を上げられないことになります。ですから債権者はなるべく短期間でその取引を終了させたいと思っています。しかし弁護士や司法書士が、月々の支払いが非常に安く、完済に5年以上もかかるような返済計画を提示したとしたら、債権者も同意できません。ですから、弁護士や司法書士は、任意整理が合意できると判断できるような債務者の金銭状況であるかどうかを見極めなくてはならないのです。
もうひとつの任意整理の失敗である、和解後の支払いも途中で滞ってしまった場合というのは、非常に悪質な任意整理の失敗です。さらに、最近では任意整理中でもお金を貸しますという金融業者もあり、任意整理中にもかかわらず、再び返済が難しいような経済状況に陥ってしまったときに、再び借金を増やしてしまうという方も、大勢出てきてしまっています。このようなときには、債権者に訴えられる場合もありますので、それなりに覚悟しておく必要があります。

このように任意整理に失敗してしまったら、残された道は自己破産か個人再生しかありません。社会的信頼もなくなりますし、もし家庭に隠していたりした場合には、すべて公になるでしょう。また、住宅や自動車などローンが残っているもので生活に必要なものも差し押さえられますし、連帯保証人に迷惑をかけることもあるでしょう。任意整理の失敗は非常に大きな被害をこうむることになることですから、それをよくよく念頭においておく必要があるといえます。

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最終更新日:2016/11/7